よくある質問

イスラームについて最初に尋ねられることへの率直な答え ― アッラー、イエス、シャリーア、ジハード、女性、そして次に読むもの。

いちばんよく尋ねられるのはこのあたりなので、飾らずにお答えします。

アッラーは別の神ですか

いいえ。アッラーは「神」を意味するアラビア語で、アラビア語を話すキリスト教徒やユダヤ教徒も同じ語を使います。アラビア語の聖書を開けば、英語の聖書で God とある箇所にこの語が現れます。ムスリムは自分たちが、ヌーフ(ノア)、イブラーヒーム(アブラハム)、ムーサー(モーセ)、イーサー(イエス)の神を崇拝していると理解しています。この語が英語などで訳されずそのまま残るのは、半ばは習慣によりますが、半ばはアラビア語のこの語に複数形も女性形もなく、英語の god という語よりも意味がぶれないからです。

ムスリムはイエスを信じますか

はい。意外に思われることが多いのですが。アラビア語でイーサーと呼ばれるイエスは、イスラームにおける最も偉大な預言者の一人であり、メシアです。ムスリムは、彼が処女であったマルヤム(マリア)から生まれたこと、その誕生が奇跡であったこと、アッラーの許しによって病者を癒やし死者を生き返らせたことを信じます。クルアーンにはマルヤムの名を冠した章があります。イスラームがキリスト教の信仰と分かれるのは神性についてです。ムスリムは、イエスは神でも神の子でもなく、預言者でありアッラーの僕であったと考え、彼が終末の前に再臨すると信じます。またムスリムは彼について敬意をもって語ることを求められており、彼を貶めることが許されるようなイスラームの形は存在しません。

シャリーアとは何ですか

シャリーアとは、アッラーが与えたとムスリムが信じる導き全体のことです。どう礼拝し、断食し、結婚し、商いをし、相続し、食べ、親に接し、隣人に接するか。その大半は私的な信仰行為と個人の振る舞いにかかわるもので、ロンドンやサンパウロに住むムスリムは、法廷とは無縁のままそのほとんどを実践しています。ムスリムの学者たちは、この導きの目的を五つのものの保護だと説明します。宗教、生命、理性、財産、家族です。それらを守るものは法の目的にかなうとされ、それらを危うくするものが禁じられます。英語圏でシャリーアをめぐって交わされる議論は、たいてい一部の国の刑法の条文についてのものですが、それは大きな主題のごく一部で、しかも激しく争われている部分であり、ムスリムがこの語を使うときに考えていることではありません。

イスラームは民間人への暴力を認めますか

いいえ。典拠は曖昧どころか、かなり具体的です。ムハンマド(彼の上に平安と祝福あれ)は戦いにおいて女性と子どもを殺すことを禁じ、条約を破ることを禁じ、度を越すことを禁じ、火による処罰を禁じました。ムスリムと条約を結んでいる者を殺した者は楽園の香りをかぐことすらない、と彼は述べ、殺人を最も重い罪の二番目に数えました。爆弾や人質、日常を送る人々への攻撃は、イスラーム法を表しているのではなく破っているのであり、実行した本人が動機について何を語ろうと、それは変わりません。

女性についてはどうですか

クルアーンは、男であれ女であれ正しいことを行った者は同じ報いを受ける、と述べます。イスラーム法は女性に、自分の名義で財産を所有し管理する権利、事業を営む権利、収入を得る権利、定められた割合で相続する権利、離婚を申し立てる権利、そして自分の家名を名乗り続ける権利を与えました。誰にいちばん良く接するべきかと問われたムハンマド ﷺ は、「あなたの母」と三度答えてから「あなたの父」と答えました。ムスリムが多数を占める国々の実情は大きく異なり、イスラーム的だとしてしばしば擁護されるものが、実際にはイスラーム以前からある、あるいはイスラームに反する土地の慣習であることもあります。強制結婚と名誉殺人がその代表例で、ここに挙げた典拠はそれらをまさにそうしたものとして名指ししています。頭髪を覆うヒジャーブは、主流のムスリムの理解では宗教的な義務です。ここで引いた資料に登場する女性たちは、それを身に着けることを、誰かに決められたことではなく自分で決めたことだと語っています。

もっと知るには

クルアーンを翻訳で読んでみてください。できれば複数の訳で。人がそれについて何と言っているかではなく、本文そのものが何をしているかを見るためです。このサイトは、訳者名を明記したうえで、いくつもの言語の翻訳にリンクしています。人と話すほうがよければ、たいていのモスクは訪問者に中を案内し、質問に答えてくれます。何かを期待されることもありません。

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